理事長 中原修二郎

役員挨拶

理事長挨拶

2020年度の日本のeスポーツ市場規模は昨年対比109%の66.8億円。年々、その市場規模が拡大していることが分かります。

また、日本のeスポーツファン数は昨年比142%となる686万人。このことから、日本のeスポーツ市場は今後も拡大していくと予想されます。同時期における世界のeスポーツ市場規模は約9億7390万ドルとなり、競技人口以外に、観戦者を含めると3億8000万人とも言われており、eスポーツ市場規模は、今後も益々成長することが予測されます。さらに、5Gが浸透すれば、完全オンラインで快適な環境でのリモート観戦が可能となり、eスポーツ大会の知名度も上がることでしょう。日本でも、5G導入によって、今後その市場規模がさらに拡大していくことが予想されます。日本、そして世界のeスポーツ市場の今後に注目が集まります。

一方で、日本社会に目を向けてみると、テクノロジーの急速な進歩により、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放される社会が近い将来訪れようとしております。同時に、少子高齢化の進展により、生産年齢人口が減少する中、平均寿命が過去最高となるなど、人生100年時代において、様々な背景や価値観を持ったあらゆる年齢の多種多様な人々が、多様なライフスタイルを追求できる持続可能な社会の実現が求められております。

このような社会背景の中で、私たちは、世代や性別、障がいの有無や国籍等の垣根を超えた、多くの方が楽しめるeスポーツを通じ、eスポーツ分野での事業を創出いたします。

eスポーツを通じて、
①障がい者が自分らしく、やりがいをもって社会参加するための環境をつくりあげます。
②子どもたちが家族との絆を深め、未来を生き抜くための学びを提供いたします。
③年齢や時間や場所などの制約を超えた新たな地域コミュニティを形成いたします。
④新たな産業や雇用の創出、職域の拡大を目指します。
⑤世界中のあらゆる人との文化交流や、相互理解を深め、世界の平和に貢献いたします。

eスポーツは日本の未来を切り拓く可能性の宝庫です。私たちは、このeスポーツを通じて「誰でも夢を追求できる未来」を創り上げて参ります。

一般社団法人日本eスポーツ機構
理事長 中原 修二郎


共同代表 伊澤英太

共同代表挨拶

家族との良好なコミュニケーション、子どもたちに対しての親の威厳、人間関係とは自分と近い環境にいる相手ほど難しい物である。我が家においても、かつて私は仕事や地域貢献活動に没頭し、家庭を顧みずに行動していた。結果、家族との関係性を悪化させるという状況であった。

そんな当時、小学校 1 年生の長男が誕生日にゲームが欲しいとせがんで来た。話しを聞くと、過去に私もプレーをしたことのあるマ〇オカートが新たなデバイスで発売され、学校の友達がみんな持っているというのである。当時からゲームがどれだけ進化しているのか、私も心が躍り誕生日ということもあり早速購入した。

よっぽど嬉しかったのか、姉弟で食い入るようにゲームを始めた。初めてのゲームということで、操作もルールも分からず、ままならない。「パパもやろうよ。」息子からの一言に、思わずはっとした。思えば子どもたちとゲームをするのは初めてであった。コントローラーは違えど昔やったそれと然程変わりは無い感じ。「よし‼やるかぁ‼」アイテムやドリフトなど、子供たちの知らないワザを使い、敢えてボコボコに…

すると子どもたちからのまさかの反応が、「パパ スゴ~イ‼めっちゃ早い。超上手い‼」ゲームを通してであるが、父の威厳を示せた。私はその時、ゲームの可能性に気付いたのだ。ゲームというツールで、子どもたちに色々と教えることができ、彼らも素直に学ぶ姿勢を見せるのだ。これは老若男女、誰でも体感することが出来る。誰もが主役になれる。と確信した瞬間であった。更には、言語も距離も時間も関係なく、年齢や身体的なハンデなど、ゲームとは一切の障害を排除することが出来るツールであり、コミュニケーションツールであると。

中々リアルで対峙することが難しい現状の情勢においても、ネット環境さえあれば可能性は無限に広がる。私たちは、ゲームを通して、様々な個性を持った個人・地域での持続可能な新しい形のコミュニケーションを構築し、誰もが夢を追求できる未来を目指し行動していく。

一般社団法人日本eスポーツ機構
共同代表 伊澤 英太